開催報告

第1回は、2013年8月24日(土)に「くらもち珈琲」(亀戸)で開催されました。

201308記念写真
当日、会場にて「くらもち珈琲」のオーナーによる撮影

開催報告 - 淡交会掲載記事(拡大版)

 81回生から83回生の図書委員は当時、I.A.司書の下で稀有なまとまりがあったように思い起こされます。書庫などで「お茶会」に興じる一方で、両高祭の 展示に初参加(「自殺をテーマとした討論会」)を果たしたのも1983年度のことでした。その年から数えて今年は三十年目となります。

 淡交会の協力を得つつ、二か月の準備期間を経て、8月24日(土)15時から久しぶりの「お茶会」を実現できました。81回は二名、82回は三名、83回は一名が集いました。欠席は、81回生が三名、82回生が一名、83回生が一名でした。

  • 81回生 M.N.先輩 S.Y.先輩

  • 82回生 N.S.先輩 W.Y.先輩 E.A.先輩

  • 83回生 小山利幸(幹事)

  • 順不同。イニシャルは姓名の順。女性は旧姓表記。以下、同様。

 その他、82回生の二名および83回生の五名は、淡交会から開示を受けた(淡交会報が宛先不明で返送されていない)住所などに連絡が到達したのかどうかを確認できませんでした。また、81回生で一名、82回生で一名、83回生で二名は、淡交会でも連絡先を把握できない(淡交会報が宛先不明で返送されたことがある)状況でした。

 今回の会場は、亀戸地区でスカイツリーに一番近い喫茶店「くらもち珈琲」でした。往時の「お茶会」を彷彿させるに趣に加えて、オーナーのご令嬢が、N.S.先輩と懇意にしておられた*.*.先輩(82回卒業生)であることから選択しました。店舗は、十数年前に自宅を改築したもので、*.*.先輩も同じ自宅でピアノの個人レッスンを教授しておられるとのことでした。

(図書委員のどなたかが急遽参加なさったのかと見紛うjほどに、先行して会場に到着しておられたN.S.先輩やS.Y.先輩と*.*.先輩が違和感なく和んでおいででした。ピアノ教室がお休みであれば、そのままずっとご一緒して頂いても屹度楽しかったかと。)

「くらもち珈琲」

 東京都江東区亀戸3-50-5 [地図]

 TEL 03-3681-8256

 営業時間 8時~18時、 水曜定休

 オリジナルブレンド 400円

”アートと自家焙煎の珈琲を満喫自家焙煎の入れたてコーヒーが味わえる喫茶店。店内にはミニギャラリーがあり、随時、写真や絵などの作品展を開いています。アートな気分に浸りながらマスターの軽妙なおしゃべりで珈琲は味は最高に高まります”(ご当地カレンダー江東区2012)

 当日は、参加者の年代を反映した子育て事情から始まりました。W.Y.先輩は高校生や大学生のお子さんを、M.N.先輩や*.*.先輩は小学生のお子さんをお持ちとのことでした。また、N.S.先輩は現役の教諭として小学生を、小山は大学の教壇や研究室で学生を相手にしていたなど、それぞれの立場から語るところがありました。そして、現在の子供たちの環境に照らしつつ、当時の高校生活へと話題は拡がりました。しかし、如何せん、当時の記憶を擦り合わせることも容易ではないことも少なくなかったのは、三十年間という時間故であったように思います。

 英語の予習のために睡眠を削らざるを得なかったこと、また、当時在籍しておられた、いわゆる名物教師の方々は、学習塾要らずといった評判を含めた「両国高校らしさ」に不可欠であったとの認識は共通するものでした。そうした環境の中、校舎から離れた図書館棟のカウンタや書庫で本と図書委員仲間と過ごした時間は、それぞれにとって得るとこ ろが大きかったとの思いが改めて感じられました。

 当時の「お茶会」で用いていたカップは、1982年度(あるいは1983年度)にI.A.司書に用意して頂いたものであることを知りました。それは丁度、今回の「お茶会」メンバの在籍時期と重なります。I.A.司書は両国高校に1970年から在籍しておられました。1980年度頃の新校舎落成に 伴って、図書室も移転したものの、その際に什器を処分したとは考え難いように思えます。また、旧校舎内ではお茶会の場所が無かった可能性もありますが、現在の司書さんによれば何処の高校でも行われているとのことから、そうした制約は考えなくてもよいのかもしれません。従って、その当時の図書委員会には、従来にないつながりがあったのであろうと推測されます。

 また、錦糸町駅近く、今はなきキャバレー「ハリウッド錦糸町店」のすぐ近くにあった喫茶店「ピエール」に場を移してのお茶会も少なくありませんでした。”そこでピザトーストのおいしさを知った”とはM.N.先輩の言でした。通りに近い席を利用することが多く、両国高校関係者が通り掛かるたびに、その視線からI.A.司書が身を隠していたことも多くの方の記憶に残っていました。

 図書館棟脇のバルコニーから正門脇へと移設された芥川龍之介記念碑の開幕式や両国高校創立百周年記念式典などで合唱部の現役生や卒業生が参集したとの話がありました。そうした活動を通じて、合唱部は卒業後のつながりが強くなる機会を得や易いのだろうかとの印象を受けました。

 この点に関連しては、M.N.先輩の浪漫事も垣間見えて・・・。その時には丁度、*.*.先輩もピアノ教 室の合間を縫って同席しておられて、そうした緩い話題を取り上げていることを意外に感じておられた様子でした。どうやら、図書委員の集まりと言うことで、もっと堅いものを想像しておられたようでした。当時から「お茶会」の話題は、硬軟清濁何でもあることも魅力であったように思います。

 その*.*先輩とN.S.先輩は、高校在学中だけでなく卒業後も親交が続き、ご実家が近いこともあって頻繁に訪問しておられたとのこと。「くらもち珈琲」としての開業は十数年前とのことですが、それ以前にもオーナーが手ずから珈琲を淹れて、N.S.先輩に振る舞うのが恒例であったとのことでした。N.S.先輩は、途中で外出から戻っておいでになったオーナー夫人からも、「娘のようなもの」と評されるほどであったことからも、ぬくもりのある様子をうかがい知ることができました。また、閉会時には、オーナーが手ずから記念撮影のレリーズを押してくださいました。

 そのようにして、往時の「お茶会」を彷彿とさせるような寛いだ雰囲気の中で、瞬く間に過ぎた三時間でした。

※ 次回は、2014年3月頃に、81回生卒業30周年記念として開催予定です。

会場風景

店内の1 店内の2 店内の3 店舗外観
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